薔薇のない花屋 第2話。

 今回は謎はそれほど深まりませんでした。工藤がやっぱり院長側の人間で、でも別の意図を持っているかもしれないこと、美桜は父のためにこの芝居を続けているのだということ、院長は雫の母と関係があること、くらいだったかな。ちょっと気になったのは英治が桂子に言った『一緒な家で暮らせば家族』という言葉。雫と英治との関係も実はそういうことなんじゃないかと勘ぐってしまうセリフです。雫ちゃんは今回もハキハキしててかわいかった。セリフのテンポも抜群だし。
 美桜は自分でいるときと演じているときのギャップが大きくなりすぎていて、ちょっと心配。天真爛漫でかわいい彼女、看護師として責任をまっとうする彼女、どちらも彼女なのかもしれませんが、美桜自身が演じている彼女に願望を持ち始めているんじゃないかと思うのです。本当の自分とは違うんだけど、それでも憧れてしまう女性に。素直に言葉をぶつけることができて、大きな声をあげて笑うことができる。彼女がいままで押し殺してきた感情や見逃してきた部分を素直に出せていることが、本当は自由に思えているんじゃないかって思う。これ以上いつもの自分とのギャップが広がると、いつか辛くなる。本当の自分がどれなのかわからなくなる。だから、ちょっと危うげな美桜。さて、来週はどうきますか。