オーストラリアGP決勝。

 アロンソ悠々の優勝。他のマシンと一緒に画面に映っていることさえ少なく、圧倒的な差で優勝です。マクラーレン、やっぱり速いです! フェラーリがもうちょっと速いかなと思っていたのですが、マクラーレンフェラーリのレースペースは互角かなと思わせました。
 なんといっても、レースはスタートで決まりました。マクラーレンの2台のスタートがよかったです。ここでフェラーリが抜かれてしまったのが、このレースを大きく変えることになったと思います。アロンソに続いてハミルトン。そしてマッサ、ライコネン。ハミルトンとマッサとの攻防は見応えありました。ハミルトンの後ろで見るからにイライラしている様子のマッサ。幾度も抜こうとしますが、ハミルトンは上手く防いでいました。サイドバイサイドになっても、次のコーナーで抜き返したりと、うわぁと歓声をあげてしまうくらい惚れ惚れとする攻防でした。結局、マッサが自滅することになってしまったのですが、ハミルトンの落ち着きぶりは、もうルーキーとかベテランとかそういうことを抜きにしてもすごいかったです。F12戦目にしてすでになにかオーラのようなものを感じる走りになっています。ラスト3周も猛烈に追い上げてくるライコネンからのプレッシャーは並々ならぬものがあったと思うのですが、ミスなく守りきって2位フィニッシュ。このレースぶりを見ていると、もう好きにならずにはいられないです(笑) ハミルトン、人気急上昇間違いなしですね。
 ホンダはやっぱり予選から辛くて、トラブルもあってバリチェロはQ1でいなくなってしまったし、バトンの予選結果も思わしくありませんでした。レース中のペースはそこそこだったと思いますが、やっぱり見ていて軽やかな走りとは言えないと思います。なんとなく重い感じがします。マレーシアとの間のテストでいい方向に持っていってくれるかなと期待していたので、ちょっと残念。すごく辛いレースになってしまいましたが、その中でもお二人とも最高の結果を成し遂げてくれたと思っています。マクラーレンフェラーリに追いつくのは難しいかもしれませんが、その次のBMWルノーとは争っていてほしいです。スーパーアグリは今回も中盤グループについていっていましたし、アンソニー・デビッドソンも他のマシンとのバトルを繰り広げていて、スーパーアグリのマシンの実力を感じました。ポイント獲得までには更なる改善が必要になるとは思いますが、前が見えてきたかなと思いました。
 タイヤは今回からソフトタイヤに白いマーキングがされたので、ソフトとハードの見分けがつくようになりました。1レースでソフトもハードも使わないといけないというルールは、これからもどのスティントでどちらを使うかという戦略的なものに関わってきそうですね。ようやく新ルールもわかってきたような…、バーレーンは個人的に好きなサーキットなので楽しみです。