のだめカンタービレ 第10話。

 のだめのマラドーナピアノコンクールとクリスマス公演前のR☆Sオケ。マラドーナピアノコンクールはのだめのシューマンの切迫感が凄かった。技巧を武器にするなら確かにあの曲の切羽詰まった感じはのだめ向きといえば、そうかも。ストラヴィンスキーペトルーシュカはとても多彩な音がしていたので、一曲通して聴いてみたいなぁと思う曲。のだめのスカーレットオハラのようなドレスを楽しみにしていたのですが、期待以上にスカーレットっぽくって素敵でした。あの衣装はやっぱりハリセンの奥さまが用意しているんですよね。
 のだめを留学に誘うシーンは少しも色っぽくなくて、のだめと千秋はだからこそ甘い感じにならずに見ていて飽きないコンビなんだなと思ってしまった。一緒に行こうと誘われているのに、まったく聴いてない様子ののだめ。ぶつかってみたら跳ね返された感じがしてるんだろうな。でも、たぶんそれが最初の一歩なのであり、近くなっては遠ざかってを繰り返してもやっぱり心なんて見えないものかも。自分が向き合っていると思っていても、意外に逃げ腰だったりするのかもですよ。
 オケの方は龍太郎がいいとこどり。清良にしても千秋にしても言い出しにくそうにしているところを上手く切り出して、しかもまとまりよく持っていっているところが泣かせる。このオケでは龍太郎は後ろにいるけど、精神的にはまんなかにいるんじゃないかと思うよ。まっすぐすぎるほどの言葉とか、突っ走ってしまうほどの情熱とか、そういうものがこのオケを動かしているんだと思う。学生じゃなくちゃできないようなそんな無邪気さと才能を持ったオケだしね。次回、最終回。「ベト7(べとしちと読むらしい)」はテーマ曲だと思うのでも一回聞けるの楽しみ。のだめも何か弾いてくれるんだよね? もちろん。