アメリカGP決勝。

 とんでもないレースでした。去年もミシュラン勢が走らずに6台での決勝だったですが、今回も完走9台でした。スタート直後の第一コーナーで多重クラッシュが起こり、10台くらい消えました。バトンもなんとかピットまで戻ったのですが、クラッシュのダメージによりレースできないと判断して、ガレージイン。マクラーレンの2台が引き金になったのですが、こういうふうにあっという間に半分のマシンが消えてしまうと、とにかくレースは味気ないものになります。今回のレースは前回のアメリカGPに匹敵するほどにつまらなかった。コース上でバトルが見れないのってこんなに淋しいものなんだとわかってしまいましたよ。フェラーリはとにかく調子がよくて、画面にも少しも映らないほどに快調に飛ばして1-2フィニッシュ。アロンソは今日はアンダーステアに悩まされているらしく、いつもの切れのある走りを見ることはできませんでしたが、それでも腐ってもルノー。そこそこにまとめてきました。
 戦略が上手くはまったのはトゥルーリピットスタートからの4位。トゥルーリに今シーズンやっと明るさが戻ってきてうれしいです。マシンの調子も上向きなんじゃないかなぁと思ってみていました。ホンダもカナダに比べるとなんとか持っていた感じ。でも、速くはなかったけどね。バリチェロがポイントを上げることができたので、上出来でしょう。
 お客さんガラガラでしたね。去年のこともあったし、今回のレースもこんなだし…。アメリカGPの存続が危ぶまれます。誰もいないスタンドを見ると悲しくなります。今年は面白いレースでお客さんを呼び戻してほしかったけど、それも叶わなかったし、ほんと大丈夫だろうか、来年…。