ダレンシャン11〜12

ダレン・シャン 11  闇の帝王

ダレン・シャン 11 闇の帝王

 10巻から随分時間が経ってから読んだため、ストーリーに入っていくのが遅くなってしまいました。この巻ではダレンが生まれ故郷に戻ることになります。随分時間が経ってからの帰郷。なんだか心は沸き立つようなそれでいて不安なような気持ちになりました。この巻でもまたもや衝撃の事実が明かされることになるのですが、時間が経つのは早いものだなぁと思わせます。ダレンが故郷を離れてからいろんな事件がありました。その間に同じように時間が流れていて、そして今に繋がっている。今回示された未来はどちらにしても暗いものでした、その2つしか道がないとしたらどうするのか。次はラストです。


ダレン・シャン 12巻 運命の息子

ダレン・シャン 12巻 運命の息子

 ラストです。最後の最後まで隠されていた事実が明らかになり、でも、そういう終わりになっちゃうとこれまでの全部が作り物なの?と疑問に思ってしまう展開でした。上手く収めようとして大きくなりすぎてしまった感があります。運命という未来を示され続けて生きていくよりも、他に道はあるはず。どちらかしかない道のどちらかを選んでいるようでは、本当の未来にはならないのです。ダレンが見付けたかけがえのない仲間たち、そしてこの記憶は閉塞した未来を切り開くための鍵になるのです。それがたった一つの生きている証であり、本当なのでしょう。