ダレンシャン8〜10

ダレン・シャン 8―真夜中の同志

ダレン・シャン 8―真夜中の同志

 盛りあがってきました。いままでに登場した人が成長してまたダレンの前に現れます。子供の頃に心通わせた相手でも、大人になった今では子供の頃と同じというわけにはいきません。大人になってから学校に通うことになるダレンの微妙なところと恋心も見れて、いままでより大人になった気がします。。最後の最後でどんでんがえしもあるので、それもみどころの一つです。バンパニーズ対バンパイアの戦いも激しくなってきました。いまのところあまりバンパイアが優勢といは言いがたいです。この戦い、どちらかの敗北というカタチでしか決着できないのでしょうか。ダレンなら何かしてくれそうな気もするのですが。


ダレン・シャン9 夜明けの覇者

ダレン・シャン9 夜明けの覇者

 どかん。と急展開です。1番大事な人がここで消えてしまいました。でも、これで終わりじゃないって思っているのですよ。きっとね、あれほどの人物をここでこんなふうに見せたのには理由があるはずって。とにかく息詰まる攻防でした。地下を出て一安心かと思えば、地上でも逃亡生活。なんとかかろうじて逃げている姿が、緊迫していました。バンパニーズ大王についてのどんでん返しは、途中でわかっていたこともあったので、そんなに驚きはしなかったのですが、さすがにこんなふうに因縁の間柄になるとは思ってなかったです。さて、この展開からダレンシャンがどう立ち直って、向かっていくのか次の巻も楽しみです。それにしても恐ろしいのは人間。闇雲に人じゃないものを排除しようとする攻撃性は、どんなものよりも怖いです。

ダレン・シャン 10 精霊の湖

ダレン・シャン 10 精霊の湖

 ダレンシャンは大切な人を失った悲しみからなかなか立ち直れないでいました。涙を流すことさえできないような悲しみ。しかし、そんなときにもちゃんと側にいてくれた人がいた。それがハーキャット。彼の正体がこの巻で明かされるのですが、予想できない展開でした。この旅でますますタイニーについて謎が深まってきましたが、すごく今後の展開に重要なことが隠されている気がします。ダレンシャンもその旅の中でやっと大切な人を失った悲しみに向き合うことができるようになっていました。そして、また少し成長した気がします。おぞましいような怪物もたくさん出てきましたが、そんなところもこのシリーズらしいところですね。わたしもやっとあの大切な人の死を受けとめることができたような気がします。


ダレンシャン 外伝

ダレンシャン 外伝

 ダレンシャンのファンブックです。作者ご本人のお写真やネット用サイトに書かれていた短編集です。なんといっても豪華なのは全編カラーってことですね。ほんといろんな工夫がしてあるので、びっくりです。読んでいてもきっとびっくりするはず。汚れてるよーって。あの奇妙なピンクのパンツの謎も解けます。