◆天使の微笑みとナイフ。

nanayana2004-11-07

 デスノート4巻の感想です。一応、ストーリーに触れそうなので、以下見えなくしときます。


 この巻から本格的に登場のミサミサミサミサのおかげ(せい?)で、デスノートが格段に読みやすくなりましたが、ストーリーの先行はまったく読めなくなりました。これまでは、冷静沈着に自分の思い通りに事を進めてきたライト。しかし、そんなライトの行動をも狂わせた、ミサミサの行動は賞賛に値します。この巻のライトにはかなりいろんな表情が見えました。驚いているのも焦っているのも、ニヤニヤしているのも…。やっぱり、彼も人間らしいところがあるのだなぁと思ってしまいましたよ。これまでは、彼の思考回路にはちぃーっとも着いていけなくて、すごく客観的なところで読んでいたのですが、この巻はもうちょっと近づけた気がしました。
 ミサミサはかなりすごいことをしでかしましたが、それでもどこにでもいそうなかわいい女の子の1人という気がします。モデルとしてかわいいことを除けば、思考回路とか行動に対しては、どこにでもいる女の子が取るような行動を取っているということです。自分が人を殺したことに対して、少しも罪悪感を持っているようには見えないし、自分の感情だけを表わした行動が多いです。直情的で後先は考えない。なんせ、殺人と恋愛は天秤にかければ、恋愛に傾くような重さなのです。だからこそ、尋問を受けている彼女はまるで拷問されているようにしか見えないし、見方によってはLが変態にしか見えないこともない(笑) ものすごく、純粋な側面を持っている殺人者なんですよね。ミサミサは。なんだか、そういうところがすごく怖いけれど。
 デスノートはじわじわと面白さがわかってくる漫画ですね。そして、すごく続きが読みたくなる。ジャンプコミックスは発売が早いので助かってます。