◆私の戒め。

 小学生のころから、自分に戒めてきたことを、また思い出した。
 きっといつでも、私の根本は同じことを繰り返す。だから、また、同じことを戒める。

 「他人と自分は違う。人の数だけ真実がある」

 ごく当たり前の、本当に普通のこと。
 だけど、私はこれを戒めなければ、すぐに思い込む。よくよく思えば、かなり想像力たくましい方なんだろう。妄想がすぎるのだろう。自分できっとこうに違いない、きっと、こう思っているに違いないってことを、いくつものパターン想像して、そして、あまりよくない結論を導き出してしまっている。
 だから、いつも言い聞かせる。
 他の人の気持ちは、他の人に聞かないとわからないよ、と。そして、聞くことを恐れないで、と。今日もその戒めを噛みしめている。