◆最後のジェダイ。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ  オリジナル・サウンドトラック

スター・ウォーズ/最後のジェダイ オリジナル・サウンドトラック

 スターウォーズ最新作見に行ってきました。地方都市だからなのか、そんなに人がいなかった。ゆったり見れたのはありがたかったです。以下、ネタバレ。
 なんだろう、スターウォーズなんだけど、歴代スターウォーズ並みのクオリティがないというか、脚本にも演出にもひねりがなく、これまでの貯蓄とキャラクターだけで見せるような映画になってしまっていて、ちょっと残念だなと思いました。スターウォーズで一番楽しみにしている、心沸き立つシーンもなかったし、戦闘シーンがかなり単調になってしまったことが一番の原因かも。そして、あまりにもあっけなく大ボスが死んでしまった。あんなに簡単に倒されるなら、こんなにひっぱることもなかったというか、なんだったんだ・・・というくらいのあっけなさでした。
 レイがルークに教えを乞いにいったものの、邪見に扱われ、どうしたらいいのかわからなくてうろうろするたびに、カイロ・レンとの魂の遭遇(笑) あまりに会いすぎなので、これでは離れているんだか、敵なのかすらわからなくなるほどです。なにをしていても、すぐに近くにその存在を感じるってことなんだろうけど、このあたりは、やっぱりルークとレイの師弟関係をもうちょっとだけ描いてほしかったというのが本音です。最後の最後に、ルークがレイアに会いにきて、カイロ・レンにもジェダイとしての、最後の教えを伝えるわけなのですが、レイに何か直接伝えるべきだったと思うんですよ。「自分が最後のジェダイではない、未来につながっている」というメッセージを残すなら、レイにもあってしかるべき。ルークとレイの関係が見れるかもと期待していた分、かなり裏切られた感が強いです。カイロ・レンとレイとルークという3人での構図にしてほしかった。
 レイア姫はかなり大物すぎて、もしかして死んでしまったかも?!というシーンからでも、超人的な宇宙を飛んで生還するという離れ業をやってのけました。ここまでして、生き延びたレイア姫ですが、ご本人が亡くなられてしまった今、このあと登場するわけにもいかないので、えっと・・・、どうするんですかね? ソロがいなくなり、ルークがいなくなり、レイアも・・・ということで導いていくべき人が全員いなくなってしまった。その分、新しいスターウォーズがみられればいいのだけど、結構、レイもカイロ・レンもあまりに過去を引きづりすぎているしなぁ。
 フィンは整備士さんとの間にも情ができてしまって、レイとの間はどうなるのか、まさか、そんなところでレイがダークサイド落ちになるとか・・・そんなことはないよね? 
 全体として、一人のヒーローの英雄的行動により、戦果を挙げたとしても、それは作戦としては失敗。というところが描かれていたのは、すごくよかったと思います。これまでって、誰か突出した主人公のがんばりで、なんとか勝利してきたところがあるけど、その陰で多くの人が犠牲になっている。誰かの命の上にある成功は、本当は成功ではないですよね。レイアからもそれがすごく伝わってきたし、最後にはポーもそれがわかっていました。それが、これからのストーリーにもつながれていくといいなと思います。
 まぁ、なんだかんだ書いたのですが、私的に、大好きすぎるヨーダ様が登場したときだけは、食い入るようにみてしまいました。でも、なんだかヨーダ様の姿をした違う人のようだったというのが感想。ジェダイの歴史をあっさり雷で燃やし尽くしてしまう大胆さはいいとしても、なんだかちょっと老け込みすぎているような気がする。私の思い込みかもしれないけど、ヨーダ様はもうちょっとおちゃめで、もうちょっと卓越しているはず。ヨーダ様の前では、ルークも子供のようだったのは、なんだかよかったな。もう、こうなったら、ルーク飛び越して、ヨーダ様がレイを育てるといいよ! アイドル的存在のポーグ。あの目で見つめられると、チューバッカじゃなくても船にのせちゃうかもしれないな。このぬいぐるみはあまりポーグのかわいさを再現できてないと思います・・・。