◆おんな城主直虎、完!

 とうとう、終わっちゃいました。最終回、なんだろう、いろんなものが流れ込んできて、新しい世界になっていく気がして、そして、最後の最後に碁石で「完」って、遊び心も効いてる。
 直虎が笑顔で旅立てたのが一番よかった。もっとやりたいことあったんだろうし、もっとみていたかったのだろうけど、普通の人たちが笑顔で暮らせる場所を作り上げた直虎をすごいなと思う。おとわに戻って、これまでに関わってきた3人の男性(いずれも直虎よりも先だった・・・うん?龍雲丸も約束たがえて、先だったんだな?)が、迎えにきてくれたのも、うれしいし、どっちかというと男女の仲というよりは同志って感じだよね。だから、子供の姿だったのかも。
 そして、「直政」という名前に、井伊のこれからを作った2人(直虎と政次)の名前が入っているという解釈で、それも泣ける~! 直虎が得てきた、多くの人の信頼が、直政のもとに結集していく感じ。元は別の人に仕えていた国衆が今は直政のもとで別の生き方をしようとしている。死ななくても、こうやって次につなげていけて、しっかりと自分たちの生活を守れる保証があるってこと、それが一番大事なことなのかも。自然が死なない道を選べたことが本当にいいことだと思っている。家のために命を捨てなくてもいい時代を作っていく過程なんだろう。「お家のため」という言葉は、免罪符のようでもあり、戒めのようでもあり、いろんな行動を遮ってきたけれど、家のために命をかけることがないようにしたかった、それが直虎の願いだったと思う。
 今のこの時代に生きている私達には、死はそんなに近いものではなく、むしろ遠いものだろう。でも、時代が違っても、人を大切に思う気持ち、やってみる勇気、そして、仲間の大切さ。それは変わらないものだと思う。戦国の世にあって、笑顔で亡くなったということが一番の幸せであったと思う。1年間、毎週、ずっと楽しみにしてリアタイできた(途中、数回だけ録画)のが、本当にうれしかったです。お疲れさまでした。