◆第4の男。

 おんな城主直虎は、最終章に突入。直虎の人生に深く関わった4人の男性。
 直親、政次、龍雲丸、虎松(直政)。それぞれの男性に対して、直虎が、子供→大人→女性→親というふうに成長していくということなのではないかと思っています。
 脚本の方のインタビューにそれぞれの男性に対する直虎のとらえ方が書いてあったのですが、それを読んで、なにかすとんと落ちたというか。政次と龍雲丸と直虎との関係性がいまだに、ファンの間では火種になっているのですが、政次とは戦友や同志という間柄で、龍雲丸とは心の在り方が同じと書いてあるのをみて、だから、直虎があんなに2人に見せていた表情は違っているのだなぁって思ってしまった。政次とは、常に殿と家臣という関係であったというのもあるし、龍雲丸はおとわよりもおとわのことがわかっていたのかなと思ってもいるのです。だから、きっと直虎にとっては二人ともが比べられないベクトルの方向性を向いていて、ありきたりな言葉にはなってしまうけど、二人ともかけがえないのだと思います。
 そして、虎松との関係は、父子の関係性なんですよね。それが、どんなふうに展開していくのか、ちょっと楽しみになってきた。ここ数回、おとわちゃんに戻っていたときは、私もちょっとダレていました。直虎が殿の顔に戻った途端に、わたしもしゃんとしたというか、やっぱり『殿をしている直虎が好きで、井伊のためにがんばっている直虎が好き』なんだと思っちゃいましたよ。