◆事前予想とは真逆なバクー。

バクーGP

 本当はヨーロッパGPなんだけど、バレンシアと間違えてしまいそうだから、敢えてバクーと書いておきます。アゼルバイジャンがどこにあるのか、地図で調べてしまった。カスピ海に面した、私もさすがに知っているバクー油田の国でした。
 予選も意外にハラハラ。ロズベルグは一発で決めていたのですが、ハミルトンがリズムをつかめなかったようで、Q2もぎりぎりQ3はリタイアになってしまいました。最後のアタックをせずにロズベルグがポール獲得。
事前予想と違ったこと1
 決勝は1週目がカギだと思っていました。そしてなにか混乱が起きるんじゃないだろうかということも。しかし、大方の予想を裏切って、なにもない1週目だったのです。ロズベルグもスタートをうまく決めたので、長いストレートでどんどん差を広げることができましたし、危なげは最初からありませんでした。このあとも、あのコンクリートに囲まれた区域だったにも関わらず、なんとSCが入らなかった! あまりにも燃費にきついサーキットだったから、バトルがしにくい感じだったのもあるとは思うのですが、それにしてもF1ドライバーさんたちはすごかったということですね。
事前予想と違ったこと2
 ハミルトンが意外にもあがってこなかった。もっとがんがん抜いてくると思ったのですが、途中トラブルもあって上がってきませんでした。タイヤをロックさせることも多くて、ハミルトンはレース中もリズムが見つけにくい状態だったように思います。
事前予想と違ったこと3
 ソフトタイヤのデグラが0ではなかったっぽい。レッドブルはもっと食らいついてくるかと思ったのですが、タイヤが持たなかったみたい。セッティングのミスもあるようだと解説されていましたが。そして、フェラーリは早くタイヤを変えたライコネンの方がいい戦略かなと思っていましたが、結局は自分のフィーリングを信じたベッテルの方が後半よくなりました。さっさとソフトタイヤに乗り換えるより、しっかりスーパーソフトを使い切ったほうがよかったみたい。
事前予想と違ったこと4
 ストリートコースに強いと言われているハミルトンより、ロズベルグの方が新しいサーキットにしっかり対応できていたこと。今回のレース中、ロズベルグに危なげはありませんでした。ギャップも大きかったし、ファステストもとれていたし、こんなに楽に勝たせていただけると毎回ありがたい。
事前予想と違ったこと5
 意外に面白くなさそうなサーキットだと言われていたけど、抜きどころもあるし、コース特性もあるし面白かった。燃費とブレーキにきついのが面白かった要因かもしれないですが。世界遺産の中を走るというのも素敵だった。
 今回無線の規制で、ハミルトンやライコネンが自分でいろいろ調整しないといけないことになっていたようです。まぁ、前のレースのロズベルグもそういう無線あったよね。もうちょっと無線緩和してもいいかもなぁ。最高の走りができないというのは、F1を面白くなくさせるよね。そんなこんなもあって、最初の予想よりも面白いレースでした。
 これから7月の4戦がカギになってくると思います。フロントローメルセデスの2台が並んだときこそ、本当の勝負。