◆サムライせんせい 最終回。

 最終回は高市と龍馬が真剣に勝負シーンが見どころでした。たぶん、このドラマの企画を思いついたときに、東京タワーを背に侍が戦うというシーンがやりたかったというのが本当のところなんじゃないかと思ってしまいました。映像的にも綺麗です。なぜ、この2人が戦うのかということをおいておけば、錦戸さんも神木さんも殺陣がとてもすごかった。結構長いシーンだったのですが、シルエットでみせるところあり、2人がにらみ合うところありで、時代劇がなくなってしまった今となってはこういうシーンがあるのは珍しいので、いいもの見せてもらったなぁって感じでした。お二人とも結構練習されたのではないでしょうか。
 ただ、この戦うという意味があまりよくわかりませんでした。特に戦い終わったあとの高市の台詞で「殺すつもりはなかったんだろう、いつもどおり歌舞いていただけだろう」というものがあったのですが、これが龍馬の本心だとすると、あの二人の戦いにはまったく意味がなくて、ただなりゆきでそうなっちゃいましたってことになってしまいますよね? 龍馬としては、計画が失敗しても成功しても、警察に打たれて死んだことにして脱出するという計画だったのでしょうから、これに高市が入ってくる理由がありません。あの二人は親友なのに、なぜ命をかけてまで戦ったのか、まぁ、あの二人のことだから、命をかけていたわけではなく練習だったというようなそういう感じの戦いだったんですかね?? 意見が対立しあったわけでもなく、なぜか戦ったという気がして、理解できませんでした。
 神木さんの存在感もかなりあったドラマだったので、8話と短かったですが、楽しめました。最初のうちはなにがしたいのかわからずに「??」だらけでしたが、後半は唐突な展開でもそれなりに面白かったです。