◆宮廷女官 若曦 後半。

 後半を一気にみました。後半は前半とまったく、うって変わって、ものすごくどんよりしているので、「やっと終わった~」というのが本音です。
 康熙帝崩御されてからの雍正帝の動きが素早すぎて、誰もついてこられなかったのはさすがです。初動早いのは先手必勝で誰も文句言えなくなるからなぁ。このドラマでは十四皇子に譲るつもりだったところを、四皇子が簒奪したことになっていますが、ほんとのところ、どうなんでしょうね。
 皇帝に即位してからは若曦は皇帝に寵愛を受ける女官として、ラブラブにはなるんですが、それにしても皇宮の中が政治的すぎてあんまり愛を実感できない感じ。雍正帝のストイックなところが全面に出ていて、かなりの人が死に追いやられていくわけですし、疑心暗鬼にもなるし、最後の方は若曦に関わると死を賜るというようなくらいに、しばりつけていたようにも思います。
 若曦が八皇子と別れるときに「第四皇子に気を付けて」と言った一言がすべての元凶だったと知り、ショックを受けるわけなんですが、みんなが仲良くなることはないと知っているのに、いろいろしてしまう若曦がやっぱり理解できませんでした。
 最終回は雍正帝がこれまでの想い出を振り返って、若曦の想い出の品を取り上げていくあたりはよかったかな。最後まで見て、一番いい人なのは十三皇子のような気がします。やっぱり物事がわかっていてしっかり意見を言える人はかっこいい。
 前半は明るくて恋愛の駆け引きも楽しめたので、よかったのですが、後半はめちゃ暗かったので、ドラマ全体としてはどうなんだろう?