◆4年間。

 4年間という時間は短いようで長い。長いようで短い。
 いまでもあの日のあの時間のことを思い出す。地震があるたびに、自分のところがそんなに揺れてないときほど、どこが震源地なんだろうか、大丈夫だろうかと考えるようになった。
 ボランティアで東北を訪れたときには、少し落ち着いてきていたときだったから、最初のとても大変だったときを私は伝聞やテレビでしか知らない。本当に何も知らないのだと思う。
 ここで私がこうしていること、それがそれだけでとてもありがたいことなのだと、1分間祈りながら、そう思った。