◆プライドと友情。

 「Rush」をレンタルしてきました。ストーリーはすでに知っているため、吹き替え版で、KinKiのお二人の声を堪能することに。
 すでに最初のラウダの台詞から、剛さんの声がする(当たり前)。しばらくして光一さんの声でジェームズ・ハント。光一さんがストイックなだけに、ハントの奔放な性格と反対すぎて、光一さんの声でちゃらちゃらしたことをされるのに、最初は違和感。剛さんの方は意外に普通になじんで聞けました。でも、半分過ぎたころから、違和感もなくなって、光一さんがわざとちゃらちゃらした感じで台詞を話していることにも、剛さんが普段まったく言わないウィットが効いた嫌味をさらっと言っていることにも、「あほう」という台詞にも自然な感じがでていました。
 見どころ(ききどころ)の一つの、光一さんのふんふんシーンは、後半の飛行機の機内でのところかなと思うのですが、意外にそんなに長いシーンではなかったので、残念です(笑) 剛さんが病院にいるシーンで苦しそうな声を出し続けていることの方が、どきどきしました。
 吹き替え版が終わっていい感じだなぁと思いました。最初は違和感もあったのですが、最後はなじんで聞こえましたし、映像に命を吹き込む仕事だよなぁって思いました。ラストにラウダの台詞で「唯一、嫉妬した男だ」と字幕ではなっていたのですが、剛さんの台詞では「唯一、羨んだ男だ」になっていました。私としては「嫉妬した」の方がパンチが効いていていいなぁと思ったので、そこだけはちょっと残念かも。
 この時代のレーサーのことをなんにも知らないので、他のことにおっと思ったりしなかったのですが、この時代を知っている人にとってはいろんなオマージュとかもあるのかもと思ってみていました。