イギリスGP。

 なんだかひどいレースだった。6台がパンクを起こしたということは、縁石に載ったというだけではないような気がする。ピレリが原因を探っているようだが、今週末のドイツに間に合うとは到底思えない。今回は非常に幸運なことに、どのドライバーもケガをすることなくレースが終わった。しかし、あんなに突然パンクするということは、その直後に走っているマシンのドライバーの命を危険にさらすということ。ペレスがパンクしたときのライコネンは非常に危なかった。あんな映像を何度もみることになるのは信じられない。早急に対策しなければならないのではないか。
 ニコ・ロズベルグが優勝。今季2勝目。ほんとに降って湧いたような優勝だった。予選はハミルトンが完璧なアタックを決め、ロズべルグとのタイム差も開いていた。そして決勝もスタートに失敗したロズベルグベッテルが交わし、3位スタートとなった。ハミルトン、ベッテル、ニコまでは早かったが、4位のスーティルとの間にどんどん差が開いていった。そんなときに、ハミルトンのパンクが起きた。あまりに突然のことにびっくりしてしまった。そのあとも、マッサ、ベルニュと続いてバースト。なんだかおかしな展開になってきたところで、SCが入って、コース清掃が行われた。
 残り12周のところで、トップを走っていたベッテルがギアボックストラブルでスローダウン。またもやSC。このタイミングでロズベルグウェーバーアロンソはタイヤ交換を行ったが、ライコネンは交換しなかった。なぜ、ここでタイヤを交換しなかったのか、不思議でならない。ライコネンもレース後、この作戦が失敗だったと言っている。SC開けの数週はまさにエキサイティングだった。ウェーバーアロンソ、ハミルトンがオーバーテイクを重ねて、順位がどんどん変わっていった。ハミルトンの走りはあまりにも見事で、ダメージを負ったマシンとは思えなかった。4位まで回復したことが脅威だと言える。最後はウェーバーに追いつかれて、どきどきしたものの、ロズベルグが優勝。もらいものの優勝だけど、イギリスはファクトリーもある場所なので、すごくうれしそうだった。レース後、黄旗違反でスチュワートに呼ばれたとのこと。ヒヤヒヤさせるなぁ。レース後に結果が変わるなんて、しらけてしまう。しっかりして〜。
 タイヤゲート問題はずっと後をひくだろうし、今回のタイヤも問題もあってレース外で問題が多いなぁ。