七侠五義。

七侠五義 DVD-BOX

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 武侠ドラマ、見終わった。
 今回のドラマは、ものすごい奥義を授かるわけでもなく、宝を探したりするわけでもなく、武闘大会が開かれるわけでもなく、人間的なドラマに重きを置くものでした。派手な出来事はないですが、その分、「義」ってなんだろうと考えさせられるところもあったり、勧善懲悪という面ではなんとなく大岡越前と通じるところもあったりして、とても入っていきやすいドラマでした。
 主人公は「黒包子」とあだ名がつく、ちょっと色黒の名裁判官。武術がまったく使えない設定なので、彼を守るために展昭というかなりの使い手が部下にいます。18巻中に大きくわけで、3つのストーリーがあり、一番最初の話が一番面白かったかな。後半は陛下が包拯を信じてくれているので、まぁ、大事にはならないだろうと思ってしまうところがあって、安心してみてしまいました。陛下がとにかくかなり外出したり、そんなところまで出てきて大丈夫なのかと思うくらい遠征したりしています(それだけ、城の中を陳淋が抑えきっていたのだろうけどね…。) 陛下も子供扱いされていた前半から比べると、後半はたまに癇癪を起していましたが、大人な対応になって頼もしかったです。
 野郎中心のストーリーなので、恋愛はうっすらあるだけ…、あるというか、なんというかスパイス的にちらっとあるだけです。それでも、見ているこっちからしても、そんなにまでしなくても!と思うくらい包拯の忠臣ぶりがすごくて、その対応にどきどきさせられました。あれだけ自分を大切にしない人もいないだろうと思うくらいです。戦闘シーンが少ないので、飽きるかも?と思っていましたが、かなり最初の段階ではまりました。面白かったです。