ベルギーGP決勝。

 雨は降らずに逆に晴れてきて、どんどん状況が変わるレースでした。
 スタートでウェバーが出遅れて、逆に白煙を上げていたロズベルグが好スタート。1週目でベッテルも追い抜いてトップに立ったときは、沸き立ちました。今年のレースでロズベルグがトップに立つことが瞬間でもあるとは思ってなかった。しかも、レッドブルマクラーレンフェラーリを従えている姿は最高でした。それがすぐに抜かれてしまうものとわかっていても、束の間だけでも夢を見させていただいた感じです。
 ロズベルグをなかなか交わせずにいたマッサにいらいらしたのか、後ろからアロンソが仕掛け、その機に乗じてハミルトンもマッサに仕掛けていた3台のバトルが一番見応えのあるシーンでした。マッサはレース後半までロズベルグを追い立てていたものの交わすことはできずに、結局最終的にパンクで順位を下げることになってしまいました。マッサが追いかけていても、あまり怖く思えなくなってしまっているところは、フェラーリとしても問題に思っていることでしょう。
 ベッテルが序盤からかなりタイヤの消耗が激しく、結構大変なレースかと思われましたが、途中SCが入ったこともあり、最後まできちんと走りきって優勝。こういうつらいレースであっても、きちんと優勝しているところがさすがチャンピオンです。ウェバーは出遅れたものの、プライムでのスティントをうまく走って最後はオプションにつなぎ2位になりました。バトンも後方スタートからでしたが、3位に入ったということはマクラーレンのマシンもすごくよかったのだと思います。
 一番驚いたのはシューマッハ。記念すべきレースで最後尾スタートから5位ってすごすぎです。ロズベルグは5位スタートだったのに、さすがにミハエルに抜かれるとは思ってなかった…。最終スティントのタイヤが異なっていたというのもあるし、ロズベルグは燃料が足りなくなりそうだったし、順位が入れ替わったのは仕方ないかなぁと思います。
 スパはやっぱり見応えがあるサーキットです。オールージュを駆け上って、オーバーテイクというシーンはしびれます。