倚天屠龍記

倚天屠龍記 DVD-BOX I

倚天屠龍記 DVD-BOX I

 新たな武侠ドラマを見終わりました。金庸先生の作品で『射雕英雄伝』『神雕侠侶』に続く、“射雕三部作”の最終章。ただ、かなりラストの方にしかその関連性がわからなかったのですが、もっといろいろあったのかな? 
 主人公はかなり好感がもてるかっこいい教主サマ。最初は武芸もまったくできなくて、医術を学んでいたため、アクションシーンも少なめでしたが、いきなり桃源郷のような隔離された場所で修行したあとは、もうミラクル! ものすごい武芸の達人に! ただ、この間、岩壁を隔てたところにおきざりにされていた朱長齢がずっと生きているという設定がどうにも疑問。
 山を下りた主人公はあれよあれよという間に明教の教主に。そして、4人の女性に好かれまくる主人公。それぞれに異なる魅力のある女性で、こんなにおいしい展開はないだろうと思うくらい。私としては小昭役の女優さんが好きなので彼女を選んでほしかったのだけれど、あっさりペルシャ明教の教主になってさよならしてしまい、悲しい…。この後は、恋のバトルは実質4人→2人になるのだが、逆にバトルは激化。どっちが勝つかはすぐにわかっていたのだけど、二人ともいろいろ駆け引きしてくるので楽しめました。大人しくて綺麗な人かと思っていたのに、後半に悪役に廻ってしまった周お嬢さん。前半がとんでもない悪役で後半は教主にべったりになってしまい、意外にいい人かもと思ってしまった趙お嬢さん。主人公のすべての女性にいい人すぎる態度にイライラ、最後はいい感じにうやむや…。
 全体を通しての見どころは万安寺の攻防と少林寺の屠獅大会。主人公がかなり強すぎる上に、医術の心得もあるため、史上最強のキャラなのではないかと思ったりする。登場人物の技も多彩だし、脇役もかなり濃いです。武侠モノの見どころが全部入っている面白いドラマでおすすめです。