堂本光一 すべてはステージのために〜究極のエンターテインメント「SHOCK」〜

 NHK特番を見ました。ハイビジョンで見る光一さんがとても新鮮で、カメラから視線を外しているんだけど、その分ものすごくまっすぐに舞台に向かっているのだという姿勢が見れて、あぁ、ここまでやっているからあんなに素晴らしい舞台なんだと心の奥に沁みました。
 私がSHOCKを見たのは2月なので、すでに相当期間が空いていて、7月公演は内さんという新メンバーを入れているため、2月公演とは違った雰囲気でした。殺陣の稽古で息をついている内さんを見ると、SHOCKがどれだけものすごいものなのかを思い知らされます。そして、内さんの良さを最大限に引き出そうとしている光一さんの視線も、先輩として、座長として、とても温かく、上司だったらいいなぁと思うものでした。
 舞台裏を見てびっくりしたのは、舞台セットを組んでいるところ。SHOCKでしか帝国劇場に入ったことがなかったので、どこまでがセットで、どこまでが帝国劇場の通常の姿なのかわかりませんでしたが、今回の映像をみて、ここもここもセットだったんだ!とびっくりでした。
 そして、何気なく見ていたフライングのチームワークという意味が本当にやっとわかりました。光一さんからフライングはスタッフへの信頼でできているというような言葉を聞いたことがあったのですが、その意味が本当にはわかっていませんでした。この映像を見て、フライングのワイヤーを手動で動かしているその姿をみて、やっとあのワイヤー1本にかけられた信頼の意味を知ったのです。
 あまりに軽々とラダーフライングを決めている姿をみていたため、その凄さに麻痺していました。2階への着地があれほど怖いものだとは思わなかったし、一瞬間違えると即怪我に繋がると思っていませんでした。あのフライングの映像を見ることができて、本当にSHOCKの凄さを感じました。お客さんに大変なことを大変と思わせないことが、どれだけ凄いことかということも。
 1幕が終わった後、ものすごい疲労で倒れんばかりにして楽屋に戻ってくる光一さん。これが毎日だと思うと本当に信じられない。それでも舞台を終わりたくないと言い切るその気持ち。もっと私はSHOCKから受け取るものがあるんじゃないかって思ってしまいました。もう、どんな瞬間も見逃さないくらいに、焼き付けるくらいにしないと光一さんの本気を受け止められないんじゃないかって、本当にそう思いました。