イギリスGP。

 コースレイアウトを変えてのシルバーストーンサーキット。ものすごく会場の雰囲気が良さそうなところが伝わってきました。空席があまり見えないし、盛り上がりもすごい。その中でレースもオーバーテイクが随所に見られるいい展開でした。
 予選を見て、レッドブル1-2は堅いなと思いました。しかし、予想外のことが起こるのがレースなわけで…。それは1周目に発生。ベッテルのスタートが少し遅く、ウェーバーがトップに。しかもベッテルがコースオフした後、ずるずると順位を下げている。なぜなんだろうと思うとパンク! なにかベッテルにばかり不運が続くのがイヤな感じです。不運というか、どうなんだろ、ハミルトンに当たられてるし、ウェーバーとの仲も険悪だから…。と勘ぐってしまいます。
 ウェーバー、ハミルトン、クビサロズベルグアロンソの順で。クビサがかなり遅いペースで、後続を数珠繋ぎに。クビサアロンソに挟まれていたニコ・ロズベルグは相当なプレッシャーがあったように思います。アロンソがイライラしているのは見てとれたし。12周目からタイヤ交換に入るマシンが続出。ミハエルは前に出られるかと思ってたのですが、小林に前をとられてしまいました。
 ここで引っ張ったのがジェンソン・バトンとロズベルク。この辺りは作戦変えて2人ともよかったと思います。ロズベルクはクビサの前に出られたし、バトンも大幅アップとなりました。使えるタイヤを引っ張らないのはなぜなのか、結構、1台はいるとみんなタイヤ交換に入ってしまうことが多くて不思議です。アロンソはちょっと無理矢理シケインカットしてクビサの前に出たので、あれはないだろうと思ってしまった。そのあと最悪のタイミングでSCが入ったので、アロンソの今週はそれで終わってしまったことになる。
 デ・ラ・ロサのマシンからのパーツ回収のためにSC導入。今回からルールチェンジされたらしいけど、あまり変更点がわからない。SCでぐっと間が詰まったため、後半はベッテルオーバーテイクショー。ほとんどベッテルが映りっぱなしという状況。スーティルとの攻防は見応えがあったし、ベッテルはやっぱり走りに華があると感じた。
 まったく画面に映らなかったウェーバーが安泰でトップ。フリー走行ではどうなるかと思ったマクラーレンのハミルトンが2位。そして、ひさびさにロズベルグが3位。地元の期待を背負ったバトンは4位。かなり接近していたから、ロズベルグもかなり厳しい状況だったと思うのだが、まったく映像来ず。ポジションを守り抜いたのはでかした! 最後の最後でファステストだけ意地でとったアロンソもすごい。
 シューマッハはぱっとしなかったけれど、ロズベルグが表彰台なので、メルセデスもちょっと上向きなのかな。ピットでのドタバタを見ているとフェラーリはあまり上手く機能していない様子。緊急ピットインであったとしても、以前のフェラーリならあんなにうろたえたりしなかっただろうと思う。最強のはずのレッドブルが内輪もめしているから、なんだか仲良しなマクラーレンが逃げている状態。バトンとハミルトン、意外にも上手くやっていたりするからチームの雰囲気もそんなに悪くなさそう。たぶん、上位5チームのどこよりもよさそうに思える。チームメイトの関係は結果に影響するものですね。