北欧モダン色の刺しゅうバック その2。


 さて、お仕立てに入ります。まずは接着芯貼りから。この鞄はしゃんと張りがあるところがいいところだと思います。全部の生地に接着芯を貼ります。接着芯を貼ると折角付けたしるしが見えなくなってしまうので、もういちど接着芯の上にしるし付け。2度手間になってしまいました。マチの部分はしっかりしていた方がいいと思えたので、とても厚い芯を貼りました。そのためカタチ崩れは防げたように思います。
 慎重に生地合わせをして縫っていきます。一番苦労したのは、持ち手を返すところ。いくらやってもやってもひっくり返せなくて、たっぷりF1の1レース分まるまるひっくり返すのに使ってしまいました。もっと簡単にできる方法があったのかもしれませんが、苦手だなぁ。

 縫い合わせるとどんどんカタチになってくるので楽しいです。さて、最後の仕事はこのハトメ打ち。ハトメが32個付いています。ハトメはやったことがなかったので、まず最初に練習してみました。ポンチでまず穴を開けるのですが、これがどきどきする〜。曲がってしまわないか、別のところに穴を開けてしまわないか、ビクビクしていました。しかも、ポンチを開けるために木槌で叩いていたのですが、音が響き渡るため、結局、外に出てコンクリート打ちっ放しのところで作業することになりました。ハトメは打っている間に少しづつコツもつかめてきましたが、たっぷり2時間ほどもかかってしまいました。

 最後に皮紐を通してその先にボタンを通します。これが、高級ボタン。1つ1500円するので、落としてしまわないかとっても心配。すごくかわいいボタンなのですが、鞄に付けると余り目立たないかも。シャツのボタンにするともっと引き立つのでしょうけど。
 ということで、やっと完成しました。今の私が持つには大人しい柄のようにも思えますが、50代になったときに似合うようになればいいなぁと思っていたりします。ようやく作り上げられたという達成感でいっぱいです。