バンクーバーオリンピック エキシビション。

 もうかなりのいまさら感が漂う時期になってしまいましたが、ようやくエキシビションを見ることができました。結局、昨日のNHKさんの再放送で見ました。エキシビションというと、5位の方から始まって、4位、銅メダル、銀メダル、金メダルと進んでいくのかと思っていましたが、5位〜2位まではランダムに出てこられたので、ちょっとびっくりでした。カナダのアイスダンスの方が最後に滑ったのも、バンクーバーならではかなと思いました。
 いきなりの高橋大輔さん→龐清・佟健ペア→安藤美姫さん→フェデリカ ファイエラ・マッシモ スカリペアまでの流れでかなりの惹きつけがありました。しっとりとした曲調の中にも美しさや感情が見える演技が光っていて、オトナな雰囲気。スケートってこんなにも感情を描き出せるものなんだなぁと改めて思いました。安藤さんの「レクイエム」は今季の最初に演技を拝見したときに、鳥肌が立ちそうになったプログラムなのですが、今回のオリンピックでのエキシビションの演技は安藤さんのこの曲にかける想いがとても伝わってきて、すごくよかったです。
 前半ラストにかけての川口悠子・アレクサンドル スミルノフペア→浅田真央さん→プルシェンコは最強な組み合わせすぎて、もうどきどきしっぱなしでした。川口さんのペアはもう見たことがないようなオブジェのような回転だとか、ラストのおもいっきり飛び込んでいくところも、もう全部がびっくりでした。本当にいろんな引き出しを持っているペアなんだなぁって、これからもどんな技が出てくるのかとても楽しみになりました。真央さんの演技はもうすごくいっぱい見ているのですが、いつ見てもぱっと扇子が開くたびに真央さんの笑顔も開くようで大好きなプログラムです。スパイラルしながら、逆の手で仰いでいるような仕草をするところが今回は印象に残りました。何度でも見たい。そして、プルシェンコ。4回転飛ぶんだろうなぁと勝手に思っていたので、3回転にあれ?と思ってしまったりも、ただエキシビションで3A×2回って、やっぱり凄すぎですけどね。ラストの衝撃的な終わり方がプルシェンコらしさが出ていて好きでした。
 エキシビションの間中、1人1人の技術の高さに驚かされたり、普段あまりテレビで見ることがないペアやアイスダンスの凄さに触れることができてとても幸せでした。アクロバティックなペアもそうですが、アイスダンスにもいろんな技があることがわかりました。もうちょっといろいろ知ると面白さが倍増しそうです。本当にさすがオリンピック!という豪華メンバーでのエキシビションは華々しく、ワクワクした気持ちをたくさん魅せてくださいました。