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天山の巫女ソニンシリーズ。

児童書

 1巻から3巻の感想はこちら(id:nanayana:20080319)。

天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺

天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺

 三国のこれからを担う人物が総登場。嵐で打撃をうけた「江南」を救おうとするクワン王子、それを助けようとするイウォル王子、そしてこの機を逃さず足がかりを作ろうとするイェラ王女。それぞれの思惑の中で、ソニンは3人から好かれ、それぞれに必要とされます。夢見の才能ははっきりと失われてしまったことがソニンにわかり、それでも、これからに向かって生きていこうとする気持ちが描かれていました。少しづつ自分というものを知り、意思を表に出すようになっていくのではないかと思います。
 ほんのり三角関係にも発展しそうな雰囲気もほのめかされていたのが楽しみ。頭のいいイェラ王女、悪役になりきれない優しさが彼女を苦しめないといいのですが。

天山の巫女ソニン(5) 大地の翼

天山の巫女ソニン(5) 大地の翼

 最終巻。イェラ王女の人気もあり江南と巨山の関係が強化され、沙維は孤立するように思われた。巨山が沙維との戦いを始めたことにより、クワン王子、イウォル王子の関係にも変化が。クワン王子は沙維に亡命し、イェラ王女は王宮から追放された。3国の行く末は…。
 ソニンが天山に戻り、巫女としては見込み違いだったけれど、天山で得た知識は今も自分の中で息づいているのだと気が付く。むしろ、天山ではなく地上で生きているからこそ得たものも大きく、人と人との関わりの中でソニンは大きく成長していた。
 戦いに向かう3人の王族。それぞれの想いとは別のところで働いた力に翻弄されながらも、自分の意思で道を切り開こうとしていた。それはソニンを始めとする人との出会いがもたらした変化だっとのだと思う。特別なチカラがなくても、いろんなものが見えて、いろんなことができる。そんなチカラを誰もがもっているのだと思う。気になっていた恋は進展はなかったが、ほんのりいいシーンもあったので、それで満足。