エリック・ボンパール杯 ショートプログラム。

 GPシリーズ初戦のフランス大会が始まりました。
 浅田真央さんのSPは仮面舞踏会。公式練習のときに見たときには昨年と振り付けが同じかなぁと思っていたのですが、今回ちゃんとみるとマイナーチェンジなのかもしれませんが、たしかに振り付けは変わっていました。かわいい仮面舞踏会に。最初の3Aが1Aになってしまい、流れが途切れてしまったように思いました。そのあとの各エレメンツはとても素晴らしい出来だったと思います。特に最後のステップは勢いがあってすごかったです。
 その後のキム・ヨナさんのSPは007のテーマ。色っぽくて小悪魔な雰囲気がヨナさんに合っているプログラムだと思いました。初戦でしたが、完成度はすでにかなり高くて安定感が感じられる演技でした。
 2人の点差は大きく開いてしまいましたが、世界選手権のときはショックのあまり見れなかったりしてましたが、今回はしっかり見ることができました。やはりSPはミスは許されないということだと思います。しっかり決められて当たり前なので、真央さんのミスはやはり大きく響いてしまったのだと思いました。今年のプログラムはショートもフリーも冒頭の3Aが決まるか決まらないかですべてが変わってしまうと感じました。後半の流れはとてもよかったのですが、規定でできていないものがあるとやっぱり印象的に違ってしまうのかもと思います。
 真央さんのSPはこれからどんどんよくなる部分がすごくたくさんあると思います。私がまだこのプログラムが最終形であるのかちょっと疑っていたりするところもあるからかもしれませんが、全体の流れとしてももっとよくしていけるところがあると思うし、ジャンプにしてももっとできるところがあると思っています。ヨナさんのプログラムが完成系であるのに対して、真央さんのプログラムはまだのびしろを感じるのです。だから、今の時点でオリンピックがどうとかそういうことを考えるのは尚早のように思えました。
 ショートプログラムで3Aからのコンビネーションを入れてきたということは、それだけ「できる」という自信があるからだと思いました。カケではなくて、自信からこのプログラムにしているのだと。練習では跳べているという言葉が裏付けるように真央さんはできるのだと思います。ミスできないショートに入れることができるほど大丈夫なのです。だから、2日前はショートでの3Aは冒険と書きましたが、今はそうは思っていません。真央さんの言葉を聞いて考えを改めました。だから、このジャンプ構成でショートはオリンピックまでやりきってほしいと思っています。今回はできませんでしたが、次は絶対できると思いますし、やってほしいです。
 フリーはジャパンオープンのときと衣装が違いますね〜。びっくり〜。芸術的なイメージ。思い切って跳んでほしいです。