全日本選手権 女子フリー。

 浅田真央さん、優勝です。3連覇を今年の目標の1つとして口にされていたので、結果として示せたことがすごいことだと思います。
 男子を見ていてもわかりましたが、全日本という大会には確かに魔物が住んでいるようなのです。世界選手権、オリンピックに繋がる大会という他にもなにかあるような気がします。いろんな緊張を乗り越えてこられた選手の方でも、この大会で一番の実力を出すことは本当に難しいのだということを知りました。そして、気持ちのちょっとしたことがフィギュアスケートでは大きく点数に出てきてしまうということも。
 浅田真央さんの演技冒頭の2つのトリプルアクセルが着氷して、大丈夫だという気持ちになりました。今年のアクセルジャンプは安心して見ることができます。後半、いままで入らなかった3F-3Loが決まったので、これが一番、次に繋がることだったと思います。ただ、3Sを失敗してしまったのは残念でした。ステップはどんどん凄くなっていく印象です。見ればみるほどものすごいステップです。これはすごい演技になったと確信したのですが、点数が伸びなくてあれれ? 最初の3Aがどちらもダウングレード、3F-3Loも2Loにダウングレードとのこと。ダウングレード判定は点数に大きく響いてしまうのだなと、今回改めて思いました。どのダウングレードも本当にちょっとの差なんだと思います。私のような素人には決まったようにしか見えませんでした。自分でも思っていない緊張がちょっとしたところで回転に違いを与えてしまうのでしょうか。
 それでも、真央さんの攻める姿勢を応援していたいと思います。次は跳べる、という前向きな気持ちが私の勇気になります。守ることも1つの道だとは思いますが、次を見ている真央さんは攻めることを選んでいます。きっとそのことがもっとすごい結果に繋がっていくと信じています。次は四大陸選手権。少しリラックスして滑ってくださるといいなと思っています。優勝、おめでとうございます。