コードギアス反逆のルルーシュR2。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 [DVD]

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 [DVD]

 コードギアス最終回。第1シーズンは再放送も再放送で見たのですが、第2シーズンはリアルタイムで見ることができたので、はまりにはまって、毎回どきどきして見ていました。リアルタイムで見られるときでも、録画もしていました。なぜなら、たまーに聞き取れない台詞があったり(聞いたこともないような言葉だったり、聞き逃したり)、見逃すことが多いために、もう一度そのシーンまで巻き戻って、やっと理解できるというアニメだったからです。その上に、BIGLOBEさんの動画サイトでは30秒バージョンの予告がみられるので、動画でももう一度見ていました。繰り返して見ても面白いアニメでした。
 最終回は涙が出そうになりました。ルルーシュがこの世界のすべての悪を引き受けようとしていることは、なんとなくわかっていました。世界を壊すということはそういうことなのだから、その重荷をすべてルルーシュが引き受けるのだということも。スザクは堅物だから、必ずこの世界が良い方に動くようにという『ゼロ・レクイエム』なのだとも思っていました。見かけが正義ではなくても、結果が正義となる方法をとるのだろうということも。
 けれど、ルルーシュに生きてほしいという願いを持っていた私は、あの最終回を予想しませんでした。そして、ルルーシュの願いのすべてがわかった瞬間に、止められない歯車がスローモーションで廻っていくのがはっきり見えました。あの場所でゼロの正体がルルーシュだと知っていたわずかな人々と同じ想いで。だから、カレンの「ゼロよ」という台詞があまりにも重く響いたのでした。
 ナナリーがルルーシュの手をとって「愛している」と泣きじゃくったあのときに、私も涙が出そうになりました。ルルーシュもきっとナナリーにはわかってほしかったに違いない。そして、その願いだけはちゃんと叶ったのだと。どんなに冷徹であろうとしても、ルルーシュは結局とても人間的な人だったと思っています。妹を一途に思い、たった1人の友達にすべてを預けるようなそんな人間でした。だからこそ、どんなことをしても嫌いにはならなかったし、むしろ彼の願いの本質を知りたいと思っていました。
 彼がどうしても叶えたかった願いは叶えることができた。人の幸せはどこにあるのかわかりません。きっと、ルルーシュにとってはこの結末も幸せの結末だったと思います。すべての選択肢から選んだ希望に続く結末なんだと。だけど、やっぱり悲しいです。誰かを犠牲にしないと、成り立たない幸せであることが、それがたまらなく悲しいのです。