となりのトトロ。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2001/09/28
- メディア: DVD
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最初に見たときはそんなに好きな作品ではありませんでした。冒険モノが好きだったので、「天空の城ラピュタ」のようなどきどきが味わいたかったのです。でも、なんだろう。昨日見たときに、この作品はすごいと本当に心から思いました。ノスタルジーを感じるというわけではなくて、なんというのか生命の重さというのか、生きる躍動感というのか、この世界はこんなにも不思議に満ちていて、ひとりひとりの想いはこんなにもかけがえがないのだと思えたのです。
田舎に暮らしている私にとっては、森や里山の様子は見慣れた風景。さすがにトトロに出逢ったことはありませんが、家の周りの野山を駆け回って遊んではいました。不思議なものにたくさん出逢って、わくわくして、毎日が冒険に満ちていた気がします。小さなどんぐりを見付けたメイの視線は、すごく地面に近かった。大人になった分だけ地面から離れてしまって、そういう小さな発見ができなくなってしまったのかもしれません。そして、暗がりにいる「まっくろくろすけ」のことも明かりで照らすようになってしまって、見えなくなってしまったのかも。
見ている途中で、不意に涙が出てとまらなくなりました。なんともないシーンなのに、どうしてか心が震えて止まらずに、自然に涙がこぼれ落ちていました。たぶん、どうしてそのシーンで?と思うようなサツキとメイがどんぐりを庭に植えて、そこからぐんぐん木が伸びていくシーンなのです。その木が伸びる様子を見ていたら涙が出て、どうしてか泣いてました。生きている強さをただ感じたのかもしれません。
他に好きなシーンはいままでと変わらず、「まっくろくろすけが引っ越しするシーン(音楽込み)」「トトロが木のてっぺんでオカリナ吹いてるシーン」です。特にオカリナのシーンは、たまにそんなふうな音が森から聞こえてくることがあって、あれはトトロなのかもと思ってしまうのです。たぶん、ふくろうだとは思うのですけれどね。
自分の気持ちがいい感じに盛り上がったので、「崖の上のポニョ」も見に行きたいなと思います。前評判は前評判として、とにかく見てみよう。