トルコGP決勝。

 トルコはすごく好きなコース。なんといってもターン8。あの180度カーブを反時計回りに走り抜けていくときのどきどきがたまらないです。それにドライバーのライン取りもそれぞれちょっとづつ変わっているし、注目しているポイントの一つです。特にオンボードカメラでの映像はどきどきしました。予選のテレビ観戦中になぜか少しづつ右寄りに傾いてみてしまいました。
 トルコに絶対的な(?)自信を持っているマッサがポールトゥウィン。やっぱりマッサが速かった。予選はヘイキ・コバライネンが前レースでのクラッシュの影響をまったく見せない素晴らしい走りを見せてくれて、マクラーレンの速さを改めて知ることになったのですが、マッサはその上をいきましたもんね。得意なコースというのは心持ちが違うのかな。スタートではライコネンが遅れて、クビサが順位を上げることになりました。ライコネンはこのスタートちょっと惜しかった。これがレース全体に響いたのかなと思ってしまいます。コバライネンは2週目でタイヤのパンクのためピットインして順位を下げてしまいましたが、ハミルトンがマッサに迫る勢いで追撃。
 まぁ、それでもこのままマッサが逃げ切るのかなと思って見ていたときに、ハミルトンが早々とピットイン。しかも6秒台で出ていくではありませんか! にわかに活気づくF1観戦。なんと!ハミルトンは3ピット作戦!! フェラーリの2台は2ピット作戦だし、最後の最後まで順位がわからなくて、どきどきする展開になりました。ハミルトンのマシン状態は予選のときには安定してないかなと思えるときもあったのですが、決勝レースではフェラーリよりも安定感が感じられました。特にターン8が速い。マッサをオーバーテイクするシーンもあったし、マクラーレンのマシンはかなり乗ってました。勢いというのかな、これはいけるというような気迫が見られました。特に最後のピット作業は速かった。このシーズンに入ってから、いまいちなピット作業効率のときもあったように思えたのですが、今回はチームが一体になってレースに臨んでいるという感じがしました。
 ピットから出てライコネンの前にハミルトンが出たときがF1の面白さのぎゅっと詰まった瞬間だったかも。ライコネンもかなりプッシュしていたし、2スティント目のバランスとかタイヤとかがよくなかったのか、ペースが上がらなかったですが、後半はハミルトンとの差を縮めてゴールしていたので、フェラーリとしては作戦の違いからのこの結果かなと思ったりします。やっぱり作戦の違うチームが争っていると見応えがあります。今回は見ていて面白かった。
 Hondaはバトンもバリチェロも1ピット作戦をとり、11位と14位でした。やっぱりスピードが足りない気がします。コバライネンに抜かれてしまったシーンをみると完全にスピードが違う。ルノーレッドブルといった中盤のライバルたちよりも、見た目にもスピードが感じられないです。やっぱり、予選でQ3に残れないのが辛いところ。特に次のモナコなんて予選がすべてだし(抜けないコースなので)、なんだか期待はできずにいます。映像を見ていて気が付いたのですが、ノーズについている噴水のようなパーツが気になります。今回、バリチェロが257戦出場を果たしたことは本当にすごいことだと思います。ベテランとしての技をこれからも見せてほしいです。
 マクラーレンのピット作業のときに、スーパーアグリのポジションがぽっかり空いていることに気が付いてしまいました。淋しい。