薔薇のない花屋 第10話。

 話は動いたようでそうも動いていないかも。院長にすべてを話し、病院を立ち去ることになった舜。そして、舜でなければ助けられない命。離れようと決意したけれど、どうしても電話をしてしまった美桜。そして、その美桜の願いのために、雫に真実を伝えようとする英治。
 だました美桜が「信じる」と言った言葉を信じようと思った英治。また、だまされることになったとしてもやっぱり信じるのだろう。それくらいの気持ち。愛しているということがどういうことなのか、よくはわからないけれど、すべてを受け止めて包んであげることができるのなら、いつかそうありたいと思った。るりの気持ちはそうだったのだろう。きっと、一人だって待つつもりだった。ずっと心を開いておけば、いつか繋がれると思った。
 人の心はすごくもろくて、いっぱい傷ついたりする。薔薇にはトゲがある。そして、その薔薇がない花屋。その意味がわかるといい。