ベルギーGP決勝。

 天候が変わりやすいベルギー、スパサーキットでしたが、今回のGPはすごく天候が良くて、決勝も雨の心配なし。完全ドライコンディションの中でのレースでした。予選から見ていて、完全にフェラーリ優勢でした。特にキミ・ライコネンはこのサーキットが得意みたいですね。優勝もされているし、ドライビングも見ていてすごくスムーズでした。逆にすごく苦労しているなと思ったのがハミルトン。カーブの前で修正してカーブの出口で修正して、ちょっとマシンバランスが良くなかったのでしょうか。コースアウトも何度かみられたので、そのたびにアロンソとの差も広がっていってしまいました。スタートからフェラーリの2台が飛び出していき、オールージュでマクラーレンの2台のサイドバイサイドもありましたが、そのあとは上位4台は他のマシンとは別の集団としてどんどん走っていってしまいました。この4台に限っていうとレースはスタートからフィニッシュまで、それほど大きな山場はなかったように思います。キミは盤石で優勝。
 前半はコバライネンのマシンが重くて、コバライネンと他のマシンのバトルが見られました。あとはエンジン交換のペナルティで14番手だったクビサがやっぱり中盤グループよりはポテンシャルが高くて、オーバーテイクの回数が多かったです。スパはいろいろ抜きどころがあるサーキットだったので、そのあたりは見ていても面白かった。そして、わたしは今回初めて、スパ名物(?)のオールージュの高低差に気が付きました。過去2年は何を見ていたんだってことかもしれませんが、ほんと高低差がすごい。画面で見ていても登って、下ってというのがはっきりわかったので、ドライバーからだともっとすごく感じられるんでしょうね。スパのコースとしての面白さがわかってきたかも。
 ホンダはこのコースはちょっと辛いものだったようです。予選もいまひとつかなと思っていましたが、レースでもあまり良い走りではなかったように見えました。1ストップ作戦だったので、本当にたくさんの燃料を積んで走っていたのだと思いますが、マシンがすごく重そうでした。前半はトヨタレッドブルと同じ集団にいましたが、スパイカースーティルに抜かれたときはびっくりでした。ピット作戦が違っていたので、マシンの状態も相当違うものだったのかもしれないですけど、スパイカーが速いと感じたのは初めてでした。結局、バトンは残り1桁の周回になったときにリタイヤになってしまったのですが、油圧系のトラブルみたいです。次が富士なので、ここは一つホンダにはがんばってほしいところ。
 コンストラクターズは例のスパイ疑惑でフェラーリに決定してしまったので、あとはアロンソとハミルトンのドライバーズの優勝がこれからの見所です。ポイント差もかなり詰まってきたし、残り3戦、2人のバトルはかなり熾烈になりそうです。それにしてもマクラーレンに科せられた罰金の金額が天文学的で、F1ってとんでもない桁のお金が飛び交ってますよね、なんだか怖い。