春のワルツ。

 すっかりこの時間帯はNHKのドラマを見るようになってしまった。春のワルツは色が綺麗なドラマでした。菜の花の黄色に揺れる花の中で、白のピアノ、黒のタキシード。麦畑の緑に青いスホとピンクのウニョン。とにかく色が鮮やかです。衣装も効果的な色使いがされていました。チェハは白と紫や青系が多かったのに対して、ウニョンは黄色やオレンジ、ピンクといった暖色系で纏められていました。
 2人にとっての想い出の品で最終回までちゃんと出てきた虹の貝殻も胸きゅんアイテム。ハート型に見える湾など、押さえるところはとことん押さえてあるドラマでした。恋愛の盛り上がりはそんなに感じられなかったです。ライバルが優しすぎるか辛すぎるかのどちらかだったし、結局、いつなんどきも2人はラブラブだったので、全体として恋のどきどきが感じられたのは最初のキスシーンのあたりだけだったかなぁと思います。ピアノ曲では繰り返し奏でられた「クレメンタイン」がかわいい恋を演出しています。子供時代があんなふうに色鮮やかに描かれているからこそ、今の2人があるのだし、それがこの曲で効果的に示されていました。