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ネシャン・サーガ。

 ラルフ・イーザウさんの傑作。巻をおう毎にどきどきが増していきます。児童書の純粋に面白いと思える要素が全部詰まったような作品です。

ネシャン・サーガ〈1〉ヨナタンと伝説の杖

ネシャン・サーガ〈1〉ヨナタンと伝説の杖

 夢を見ている自分が本物なのか、夢の自分が本物なのかわからなくなるような感覚。それがファンタジーの面白いところです。物語の中を一緒に旅し、一緒に感じてどきどきする。その要素がこのストーリーにはありました。ジョナサンとヨナタンの関係も絶妙で、ヨナタンは危機に継ぐ危機を乗り越えています。それにジョナサンの話が間に入って、いい間合いになっていると思います。ふっと息を着くことができます。冒険の楽しさ、知らない世界での知らない生き物、魅力的な悪役とファンタジーの王道をいくような展開です。情景の広がり方も大きく、ストーリーにも重みがあります。わりと厚めの本ですが、気にならないくらいどんどん読めました。これから、どんな展開になるのかが楽しみでなりません。

ネシャン・サーガ〈2〉第七代裁き司の謎

ネシャン・サーガ〈2〉第七代裁き司の謎

 3冊完結というのを知っていたので、3冊で英知の庭に辿りつくのだと思っていましたが、2冊で裁きの司としての謎は解決(?)します。ヨナタンとジョナサンの関係も明らかになり、一つの意思として動きだしました。2冊目では、海賊との攻防に王宮からの脱出などアクションが多かった気がします。新しい仲間もかなり魅力的で、フェリンはわたしのお気に入りのキャラクターです。次々に襲ってくる苦難もストーリー展開もさすが!と思いますが、このストーリーの良さは情景の広がりだと思います。目の前に大きくひろがっていく世界の大きさ。それが実感できるからこそ、冒険は楽しいです。

ネシャン・サーガ〈3〉裁き司最後の戦い

ネシャン・サーガ〈3〉裁き司最後の戦い

 ヨナタンはかなり無茶です。むちゃくちゃです(笑) ほんとうに死にたいの?と思うような戦い方なので、心配になってしまいます。裁き司になってからもヨナタンはあんまり変わってないですよね。そこが彼のいいところなのだと思います。チカラを持つと奢りも生まれる。それが自分のチカラのように思ってしまったら、そこでいろんなことが違ってくる。ヨナタンには本当に素晴らしい仲間がいて、だからこそ、乗り越えられた道なんだろうと思います。3冊目ではヨナタンにも恋心が芽生えて、いままでとは違った一面もみることができました。1冊目から通して読むと、いろんなところで伏線が張ってあって、それがどんどん解き明かされていくのも楽しいです。ネシャン・サーガは本当に楽しく読める3部作でした。かなりおすすめです。どんどん読める面白さと、そして問い掛けるものがあります。登場人物も文句なく生き生きとしています。いい作品に出会えました。