ハンガリーGP決勝。

 抜けないサーキットだけにオーバーテイクがあまり見られず、動きの少ないレース展開でした。スタートは奇数列が有利というハンガロリンクの特性を活かして、キミ・ライコネンハイドフェルドをかわして2位に。ハミルトン、キミ、ハイドフェルドの順。あまり混乱もなく、ただ、ホンダはスタートからあまりに遅くて、バリチェロスパイカーに抜かれてしまい、最下位を走っているのには泣きそうになりました。ホンダは結局、最後までいいところがありませんでした。バトンはレースの半分くらいのところでリタイヤ。何が原因なのかわかりませんが、それにしても遅い。バリチェロも結局、最下位のままでレースを終えました。どうしちゃったんでしょう? 今年はぴりっとしたレースがないので、ホンダを応援している私としては元気がないまま。もう残り少なくなってきてしまったので、もう一度くらい入賞してくれないかなぁ。
 レースはそのままハミルトン、キミの順位が入れ替わることもなく周回を重ねました。残り11周のところで2人のタイムが1秒以内になりましたが、すでにそのときには、コース状況が少しでもレコードラインをそれたら、大幅ロス。というようなゴミだらけの状況になっていたため、オーバーテイクに挑むことはリスクが高く、ハミルトンがこのプッシュに耐えきって走れるかということが最大のポイントでした。ハミルトンはこういうプレッシャーのあるレースでの走りは見事だと思います。危なげなく走りきって、優勝。キミが2位でした。アロンソは4位まで順位を上げ、3位のハイドフェルドと競っていましたが、オーバーテイクすることはできずに4位でフィニッシュ。
 予選のミスで14位スタートだったマッサは意外に伸びてこなくて、フェラーリの状況がちょっと心配です。キミはすごく速かったですが、マッサは中位集団から抜け出せていませんでした。予選のタイムが伸びなかったのも、チームリリースではタイヤが冷えたためでしたが、違うところに原因があるのでは?という解説の方のコメントを聞き、そういうこともあるかもと思ってしまうほどの出来でした。コンストラクターズを詰めるチャンスだったにも関わらず、マッサがポイントを取れなかったのはフェラーリにとっては痛手だったのではないでしょうか。
 予選でのピットのことはマクラーレンのチームの判断ということでした。チームとして2人のドライバーを公平に闘わせない策を取ったのであれば、すごく淋しいことだと思います。表彰台でチームの国歌が流れなかったり、いつもと違った雰囲気だったのは淋しかったな。F1の夏休み前のレースだっただけに微妙な後味を残すことになってしまいました。
 次はトルコ。すごく好きなサーキットなので楽しみ。夏休み明け、ホンダの奮起を期待します。