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ペギー・スーシリーズ。

児童書

 人気シリーズになったので、続編がどんどん出ています。現在7冊目ですが、8冊目がフランスでは既に刊行されているとのこと、この仲間たちはどうなっていくのでしょうか。

ペギー・スー―黒い城の恐ろしい謎

ペギー・スー―黒い城の恐ろしい謎

 今回はセバスチャンが普通の男の子になるためにとんでもない本屋に出掛けるところから始まり、最後には宇宙人の戦争?!までに発展していきます。今回のストーリーはペギー・スーや青い犬が活躍するというよりは、廻りにどんどん巻きこまれていきました。セバスチャンはいいところが少しもありません(笑) 出てくるものが本にしても、なんでも直す人工皮膚にしてもとにかく、気持ち悪いです。本の中の活字が吸いついたり、病気になると治してとも言わないのに切り裂かれたりしてしまう・・・すごく怖い状況なのですが、ペギー・スーたちだとそれがそんなに怖いことではなくて、逆に少しコミカルにさえ思えてきます。最後には謎の異星人。わからないことだらけでとんでもないことばかりですが、それでもラストはハッピーエンドなのが不思議です。おばけを見ることのできた瞳も、もとどおりに、砂でできた体も、もとどおりに。すっかり普通の少年少女になったペギー・スーたち。でも、たぶん、しばらくすると穏やかさに退屈するときもくるかもしれないですね。

ペギー・スー 宇宙の果ての惑星怪物

ペギー・スー 宇宙の果ての惑星怪物

 今回は最初に立ち返るような宇宙生物との戦い。舞台だけは地球を遠く離れた惑星になりましたが、ストーリーとしては4作目に近い感じを受けました。恐ろしい怪物から身を守るために、とんでもない施設を作ったり、とんでもない行動に出たりしているこの星の人たち。それなのに守られているはずの子供たちはタイクツしていて、危険を求めたり、王様たちはとんでもない美食家になっていたりと今回もブラックユーモア満載です。特に怪物の降らせる雪を食べてしまったあと、普通の食事が味気なくなってしまい、とうとう人間の肉を食べるというシーンはぞっとしてしまいました。それが当たり前のように美食とされているのも怖い。怪物も怪物でただ怖いだけじゃなく、策略を巡らしていたりと最後までハラハラさせられました。セバスチャンは人間に戻って、なんとなく頼りない男の子になってしまったところとか、青い犬の活躍がもうちょっと見たいとか、次の作品で期待したいところもあります。展開の速い作品なので、最後まで飽きずに楽しく読めました。

ペギー・スー ドラゴンの涙と永遠の魔法

ペギー・スー ドラゴンの涙と永遠の魔法

 いつのまにか宇宙でも有名人になってしまったペギー・スーにまたもや別の惑星からのSOSが。半ば強引に引っ張り出されたペギー・スーたちが見たのは、ドラゴンの涙を毎日コップ1杯づつ飲まないと怪物に変わってしまうという住民たち。ドラゴンが逃げていかないように見張ったり、悲しくなる薬の材料を探しにいったり、なんとかこの星の状況を打開しようとします。ドラゴンの背に乗って、命からがら辿り着いたところで明かされた事実にびっくり。結局、この星は人間たちをこの星の環境に合うように作り替えていたというのです。すべてのやっかいごとが上手くいく素晴らしい方法がみつかったにも関わらず、助けた人々からは逆になぜ助けたのかと詰め寄られる始末。しかも、もてもてなセバスチャンはいろんな女の子からの誘惑がいっぱい。セバスチャンは狼となったときの記憶から離れられなくて、ペギー・スーと離ればなれになってしまいます。とにかく、少しもいいところがないセバスチャン(笑) そのまま地球に戻ってきてしまったペギー・スー。これからどうなっちゃうんでしょうか。星の環境を変えて人間が住むのではなくて、星の環境に人間の方が合わせるというストーリーはやっぱりちょっと怖い。ブラックユーモアは他の本に比べると控えめです。8冊目が気になる展開で終わっています。