スペインGP決勝。

 久々のF1グランプリ。ヨーロッパでのグランプリの始まりはスペインから。スペインはアロンソの地元ということもあって、大盛り上がりでした。観客席も超満員で、ウェーブも見られました。そんなスペインはスタートからかなり波乱含み。一台、また一台と脱落していくマシン続出。最終的には何台脱落したのかわからないですが、中盤で争うチームにとっては、ポイントゲットのまたとない機会になりました。
 そんな中でポイントをゲットしたのは、スーパーアグリ佐藤琢磨さん! アグリチームが出来てから1年半で初ポイントゲットです。早いですよね。琢磨さんがピットイン後にバリチェロの前に立ったときから、実況の方々もアグリのポイント獲得に注目して中継していました。ライバルはルノーフィジケラルノーがかなーり変則的なピット作戦に出たため、最後のフィジケラのピットストップにすべてがかかっていました。ルノーもタイヤ交換なしでスプラッシュ&ゴーの作戦を取ってきたのですが、給油に思ったよりも時間を要したため、ぎりぎりのところで琢磨さんがフィジケラを押さえました。ほんと、あと1秒、ルノークルーのピット作業が早かったら、フィジケラに前に出られていたのではないかと思います。そんなぎりぎりを制した琢磨さん。残り周回5周くらいを上手く押さえて、8位入賞を果たしました。チェッカーを受けたあとにマシンを大きく振って喜びを表してました。このポイントはアグリチームにとっては本当に大きいものになりました。だって、ポイントですよ! アンソニー・ディビッドソンも良い感じでしたし、今回のスペインはアグリチームの調子は良かったです。チームの雰囲気も上々なのではないでしょうか。
 はてさて、それに比べてくらーいムードなのが、ホンダ。なんとなく、ホンダのぎくしゃくぶりが見えたレースだったかなと思います。入賞圏内を走っていたにも関わらず、チームメイト同士での接触での脱落はあまりにも悲しい。バトンとフィジケラもそれまでかなりバトルを繰り返して、苦しい中でもなんとか守りきっていたのに、全部消えちゃった感じです。マシンに速さは相変わらず感じられませんが、入賞は見えてきたところまで改善されてきたのかなと思っていました。まだ、チームが好転するまでには至っていないんですよね。早くこの暗い空気を吹き飛ばしてほしい。
 とうとうハミルトン、ポイントリーダーになっちゃいましたよ! とんでもないルーキーです。連続表彰台でずっと安定しているし、これはこれでほんとになにかいっちゃいそうな気さえしてきました。母国グランプリだったアロンソは第2スティントのタイヤチョイスが他のマシンと違って、ハードだったのがよくなかったのかなぁ。あまり上がってきませんでした。表彰台には立ちましたが、表情に明るさはありませんでした。優勝はマッサ。国際映像にわずかしか映らないくらいの余裕の勝利でした。結局、スタートが全てだったです。あそこで、マッサが踏ん張って、アロンソが押し出された形になったのが、その後を決めてしまいました。キミはトラブルでリタイヤ。このポイント争いの中ではリタイヤはかなりの打撃。キミにもがんばってほしいです。次はモナコGP。コースの全体を暗記している唯一のGPなので、すごく楽しみです。