◆パープル☆ライト。

 ENDLICHERI☆ENDLICHERI/NARAに参加してからどんどん時間が経ってしまったので、忘れないうちに感想を書いておきます。私の参加予定はこのあとは最終日前日なので、始めと終わりを見ることになります。この間3ヶ月、ライブは生き物なので、どんどん育っていってくださると思っています。6月にまたお目にかかれるときに私ももっとたくさんのものを吸収できるように育っていたいと思います。
 ニューアルバムコンセプトと同じテーマで、ライブもみんなの宇宙を守る防衛隊のストーリー。ド派手に円盤(サンカク盤?)から降りたって、宇宙に飛んでいくまでのライブです。
 まずはステージに張られたスクリーンに宇宙の映像が映し出され、まるでなにかのアトラクションのように私たちを宇宙に導いていってくれます。そのままスクリーン張ったままのステージに薄ら暗いスポットを浴びて、ケリーさん登場。キーボードの方とお二人だけで、アコースティック、ほとんどアカペラバージョンのソメイヨシノ。スクリーンに桜をイメージした映像が映し出されて幻想的です。ソメイヨシノはラストの歌詞が増えて10分くらいはあったと思います。ソメイヨシノが終わるとケリーさんいったんハケ。
 そして、軽快なアフリカン?ミュージックENDLICHERI☆ENDLICHERI 2で幕開け。スクリーンの映像もまたこれがとってもカラフルかつエキゾチックです。音楽としてもいろんな要素の入っている曲だなぁと思います。とにかくテンションあがります。そして、そのラストにステージ中央のサンカクの入り口から、後光が差したケリーさんがド派手に登場。まさに地球に降り立った宇宙人というイメージです。そのままBlue Berryへ。みんなが知っている曲だったので、ノリノリでした。このあとはアルバムの曲中心になっていたので、曲名もわかりません。でも、ライブとしてのノリがすごくいい曲でした。私をはじめとして他のお客様も初聞きだったと思うのですが、音楽に対する食いつきっぷりはすごかったです。それぞれの曲に対する印象はこれからアルバムが出るともっと違ったものになってくると思うのですが、私としては剛さんのギターソロの後の曲のリズムがすごく好き。振り付けもいっぱいあるし、こんどは一緒に踊って楽しみたいです。
 インストのしめる割合が高いライブでした。私としてはもうちょっとケリーさんの歌声を聞きたかったというのもありましたが、ケリーさんが雑誌で語っていた言葉を目にして、私には音楽を感じるチカラが弱いだなぁと思いました。言葉じゃないと伝わらない気持ちばかりを追い求めていたから、音楽、音符ひとつひとつにのっかっている気持ちに気が付くことができなかったのかもと。言葉は直接的(ケリーさんの歌詞はかなりむずかしいですが)なので、想像することが容易だったりします。でも、音楽に載せられている想いを感じるのはすごく繊細なこと。聞き逃してしまうことが多い。そして、たぶん、ケリーさんが伝えたいことって言葉に乗せられるものではなくて、音符にしかのせられないものだったりするのかなって。表現方法としていろんなものがあるけれど、ケリーさんが選んだ音楽という方法でしか表せないものを見せているのだとすると、私はそれをちゃんと受け取っているのか、すこし、もったいない時間をすごしてしまったかなと思ってしまいました。ケリーさんの姿を見るのも楽しみだけれど、それ以上にもっと音を感じていきたかった。
 だから、宇宙という言葉でケリーさんは示しているのかも。すごく広がりがあるものだったりするんですよね。音楽みたいに目には見えなくって、空間を満たしていくような。だから、宇宙という言葉になったのかな。空が泣くからで「大宇宙」という歌詞が出てくるのですが、その意味が少しわかった気がするのです。ひとりひとりの宇宙を包み込むような大きさのある気持ちってことかなって。そう思うとすごく曲自体がもっているチカラが強いことが改めて感じられる。ライブの間中、私は私の中にある宇宙を感じようとしてました。それは大きくて狭い不思議なところ。見えないけど、近いそんな感じ。それは、あの会場の大きさにも似てました。広いけど、いつもより近い。はっきりとは見えないから、感じられることがある。もっと、心を解放してただ、音だけ感じて、自分を委ねられたらいいなとほんとに思いました。宇宙に飛び込むように、音に埋もれたい。次にあの会場にいくときは、そんなふうに自由でありたい。人という縛りを解き放ちたい。