モナコGP決勝。

 モナコ、もやもや予選を引きずったままの決勝。結局、ミハエルが予選でマシンを止めた行為は『故意』と判定され、ミハエルは最後尾スタート。ポールはアロンソ
 最終的に結果だけ見ると今回もルノーアロンソに死角なしということになりますね。アロンソを止められる誰かを挙げろといっても挙げられない状況になってきました。向かうところ敵なしというくらいに強いです。速さも感じられますが、どのサーキットでも強い。それに壊れない。それが大きいことだと思います。今回のレースにしても序盤からキミに追いかけ回されて、特に第2スティントはペースも上がらず、相当に苦しかったと思うのですが、そこを耐え抜いてあとは悠々クルージングでした。抜きにくいコースだったですが、しっかりと順位を守り抜いたところが、アロンソの強さなのかなと思います。
 キミはSCが入るまではどこかのタイミングでトップに立つのだろうと思っていました。レースペースとしてはアロンソよりも速い印象でしたし、今回のモナコマクラーレンが好調と聞いてもいたので、期待していたのです。それがトラブルでリタイヤ。キミとアロンソの戦いというのも見所の一つだったので、最後までバトルが見れなくて残念でした。リタイヤ後にキミは消化器で消したあと邪魔にならないところまでマシンを進めたのはさすが。マシンを降りてから淋しそう(?)にコース脇を歩く姿が相当何度も映ったのですが、あの位置からピットに戻るのは遠いなぁと思っていると、しばらくしてクルーザーに乗った上半身裸のキミ様が映って驚愕でした。あぁ、これがモナコモードなんだなぁと思ってしまった。セレブって感じ? ウィリアムズもウェーバーがずっと3位に付けていましたが、リタイヤ。ニコも最初のうち、バリチェロにひっかかっている姿が何度か映し出されましたが、後半になってリタイヤ。マシンの調子が思わしくなかったのかな。ニコにはもうちょっと前で闘ってほしかったなぁと思ってしまいます。
 さて、ホンダ。ジェンソン・バトンは終始遅かったです。映像に映ったのも周回遅れのときだけ(泣) 何がこんなにダメだったのでしょうか。ニュータイヤでものすごいアンダーステアが出たらしいですが、やっぱりマシンとタイヤのマッチングがよくなかった?? 予選もワーストでしたが、結果もよくなくてフラストレーション溜まる一方。次回シルバーストーンはホームなんだし、どうにかしてっ! バリチェロは遅い、遅いと言われ、隊列を率いて、率いてしていましたが、結果4位でした。でも、絶対、表彰台乗れたレースだったので、ピットロード速度違反は痛すぎです。混乱に混乱したレースでも表彰台に立ってほしかった。ホンダに来てからのバリチェロはいまいち結果が出てこなくて大変そうだったので、とにかくここでどんな形でも結果として残してほしかったという気持ちでした。かなり残念。同じ理由で最後にリタイアしたトゥルーリの表彰台も見たかった。
 アグリチームはモンタニー完走。琢磨さんはリタイアした後、ピット付近で手を振る映像がかなり長く映されていました。珍しい。モンタニーモンテイロが相当バトルしていたので、アグリチームもレース中にバトルできるところまで来たというのがうれしいことでした。アグリチームのフロントノーズに「ジャンクスポーツ」のステッカーが貼ってあるらしいとわかったので、注目してましたが今回は確認できませんでした。モンタニーのマシンに貼ってあったなら、相当目立つシーンもあったんだけど。
 今回のモナコで一番目立ってたのはレッドブルクルサードの赤いマント!! 映画「スーパーマン」の広報のようで、マシンもスーパーマン仕様。同じチームのクリエンはスーパーマンレーススーツ着用。表彰式では優勝したアロンソよりもその赤いマントが目立ってました。相当の広報効果があったように思います。今回のモナコ。なんだか予選のもやもやのためか曇り空のせいか、心からレースを楽しむことが出来なくて本当に残念でした。