ヨーロッパGP決勝。

 ミハエルとフェラーリ、完全復活っぽいですね。前回のイモラはイモラだっただけに実力が本物なのか、イモラパワーなのかがわからなかったのです。今回のレースを観て、速いフェラーリが戻ってきたなと感じられました。予選はアロンソがとりましたが、レースが始まるとミハエルが前に立つのは確実で、それがいつかがポイントというようなレースになってました。無理をしなくてもきっちり押さえるところを押さえて、ちゃんとトップに立ったミハエルの走りは2年前を思わせるようでした。アロンソとの攻防も観られるかなぁと思いましたが、結局はピットで勝負が付いてしまいました。これからも優勝争いはしばらくはこの構図のような気がします。
 で、ホンダ。バトンはマシンの調子に疑問が感じられつつも1回目のストップまでは、なんとか5位をキープしていました。スタート直後の混乱に乗じて4位に付けたときはやったぁと思ったのですが、そこが結局ハイライトシーンでした。川井さんが言っておられたように、ホンダのマシンちょっと冷え性のようです。SC導入後のリスタートがあまり良くない。暖まりが遅いというのは聞いてましたが、まだその問題に解決はみていないようですね。そして、結局エンジントラブルでリタイア。2回目だし少し不安。上位チームに比べるとホンダはエンジントラブルが多いような気がする…、次からニュースペックエンジンらしいので期待。バリチェロが最後まで後続の猛追をかわして5位に入賞。バリチェロももっと上を狙いたいところなんだろうけど、今のマシンではこの位置が妥当かなと思ってしまいます。
 スーパーアグリは井出さんがドライバーから外れました。前回の事故の責任は重かったようです。F1はこのスピード感が魅力の一つですが、このスピードだからこそドライバーの腕は確かなものでなければならないのかもしれません。安全なレースにするためにいろんな措置がとられていますが、ドライバー同士の信頼関係というのもやっぱりあるような気がする。井出さんが今年F1に出ることはできなくなってしまいましたが、今後F1での彼の走りをコース上で見れることを願っています。ということで、急遽浮上したドライバーシート。モンタニーが今はドライブしてますが、正規ドライバー候補は複数いる様子。デビッドソン、どうかなぁ? ホンダのテストドライバーとして欠かせないのは知ってますけど、レースでの彼も観てみたい。私は一押しです。
 さて、ニコ・ロズベルグ、今回は映りました!!それに入賞! ニコの1ストップ目があまりに遅かったのでびっくりでしたが、それが功を奏したようです。ラストはフィジケラとの攻防が観れるかと期待しましたが、おあずけ。なんだかんだで最下位スタートからの入賞ですもんね、かっこいい。期待のルーキー:ニコがミハエルを始めとする百戦錬磨な方々とどんな攻防を繰り広げるのか今後に期待。ウィリアムズのマシンはこのごろ良くなってきたみたいですね。