ダレンシャン1〜4

ダレン・シャン―奇怪なサーカス

ダレン・シャン―奇怪なサーカス

 奇怪なサーカスというだけあって、想像していた以上のサーカスが待ちうけていました。ダレンシャンの行動はさすがに男の子という感じ。いたずらもするし、無鉄砲だし、後先考えずといったところです。要所要所でこの後の展開をほのめかすようなモノローグが出てくるので展開が気になります。


ダレン・シャン2―若きバンパイア

ダレン・シャン2―若きバンパイア

 前作以上にとんでもないことが起こります。人間の血を飲まないことでどんどん弱っていくダレンシャン。でも、飲まないことが人間としての最後の砦のように思えています。吸血鬼が人間の血を残らず飲み干したとき、その人間の記憶を受け継ぐ。その人の人生のすべてを心に抱いて生きていく、その重さが命なのだと感じます。


ダレン・シャン3―バンパイア・クリスマス

ダレン・シャン3―バンパイア・クリスマス

 クレスプリーが秘密で行なっていることに首をつっこんでしまい、窮地に立たされることになります。これからの軸となるであろう「バンパイア」VS「バンパニーズ」の第1幕といったところです。ダレンが女の子とひそかに恋をするのも楽しみのひとつ。血みどろという感じですが、ラストはクリスマスという季節に彩られて鮮やかです。

ダレン・シャン4―バンパイア・マウンテン

ダレン・シャン4―バンパイア・マウンテン

 いままで不気味な存在であったリトル・ピープルの正体がわかります。そしてバンパニーズとの本格的な戦いの予感。4作目から6作目までは続きになっているようなので、これからが楽しみです。ダレンも随分しっかりしてきた印象です。まだまだバンパイアとしては子供なのでしょうが、立ち向かうチカラと勇気を持っています。バンパイアにもいろんな方がおられることがわかりましたが、それでもクレスプリーがやっぱりどこか違うオーラがありますよね。