ブラジルGP決勝。 

 F1ブラジルGP観戦日記。雨上がりのインテルラゴスBARホンダで走るレースがあと3戦となった佐藤琢磨さんは前回のペナルティとエンジン交換もあり、最後尾スタート。タイトルのかかるアロンソがポールでスタート。スタート直後にピッツォニア絡みの事故が発生、すぐにSC導入のレースになりました。インテルラゴスのスタート地点は前のマシンは登り、後ろのマシンは下りスタートになるので、中盤のマシンで事故が起こりやすいのだとか。テレビ画面で見てもその起伏が見てとれました。他のコースに比べてアップダウンがわかりやすかったような気がしますが、気のせいかな。コースって決して平坦な道というわけではないんですよね。
 琢磨さんはスタートの事故を上手く避けて、11位にジャンプアップ。1ストップ作戦を選択したためにそれからのレースはとてもタフなものになりました。序盤からトゥルーリに再三に渡って攻められていましたが、それもしっかりしのいで順位キープ。見ているこちらも「がんばれ」としか言えないような苦しいレースでしたが、きちんとまとめて10位でした。解説の方が言っておられたのですが、ホンダのエンジニアさんも次の鈴鹿のためにできる限りのことをしてきて、琢磨さんもホンダの魂のために全力を尽くすという言葉が聞かれたとか。やっぱり琢磨さんにとってもホンダにとっても、琢磨さんでホンダで鈴鹿というのは特別なものです。そして、応援にしてるファンにとってもすごく特別。だから、来季もがんばってほしいけど、次の日本GP、いいレースになることをすごく期待してます。しばらく琢磨さんでホンダが見られないしね。今宮さんがこれで琢磨さんとホンダの関係は終わりだとは思わないと言っておられましたが、私もその言葉信じてます。信じてますから。
 さて、レースそのものはSC解除後の1週目でトップのアロンソモントーヤが抜き去り、そのままトップを走行。キミとアロンソの直接対決も見られましたが、キミの燃料搭載量が割と多かったので、ピットでアロンソとの順位が入れ替わりました。キミも1ストップ作戦か?とかいろいろ予想もあったのですが、結局はモントーヤライコネンの順で入れ替わりなくマクラーレンの1-2フィニッシュでした。3位にはアロンソ。ここで今年のチャンピオンが決定。史上最年少チャンピオンということですが、アロンソの走りから若さというよりも熟練の技のようなものを感じていたので、意外に若いと驚いてしまいました。ルノーアロンソの勝因はなんといっても前半の活躍にあると思います。誰にも止められなかったルノーのぶっちぎりの速さ。そして後半も要所要所を締めていきましたしね。喜びを露わにしたアロンソの雄叫びが印象的でした。コンストラクターズはマクラーレンルノーの順位が逆転。この戦いは最終戦まで楽しめそうです。
 琢磨さんの来季について、日本GPの前に動きがあるかもないかも?とのこと。すごく気になります。ミッドランドというお話があるようです。現BARサードドライバーのデビッドソンもミッドランドのドライバー候補に上がっているので、この2人になるとそれはそれで私としては面白いですけど。モンテイロがいるのでそれは難しいかなぁ。私としてはウィリアムズ入りを希望してるんですけど、どうでしょうか、ウィリアムズさん。とにかく何がなんでもF1レーサーとして来季も琢磨さんが走るのが見たいです。